競馬とボクシング
賭博のイメージが抜けず批判的だった
19世紀に賭博のイメージが抜けず批判的だったのは競馬だけではありません。ボクシングもよくある賭けの対象であったため批判の対象になっていましたが、一般的にはそもそもボクシングは禁止されていました。
ボクシングが法的にも禁止されているとはいえ、取り締まりが緩かったのか、人里離れた場所で大々的に広報するわけでもなく、かといってとくに隠れているわけでもない状態で行われ、半ば黙認された状態になっていました。
ちゃんとしたルールがボクシングになかった時代はリングもなく、現在のボクシングで言えば反則行為に該当する急所を狙う、もしくは跳び膝蹴りも許されていました。ロンドン・ボクシング場ルールがアメリカで採用されたのは1800年代に入ってからです。
大戦前のボクシングにもしっかりとルールはありましたが、現在のものと照らし合わせればかなりアバウトです。今ではグローブを付けてやっていますが、昔は素手で行われ、しかも1回ダウンするまでがラウンドの区切りとしていたのです。
現在のルールがボクシングで確立する前は相手を拳で殴るという行為以外にもホールディングなどのちょっとした関節技だったり、レスリングのような行為だったりも若干ながら許されていたので、今とは別物の競技といっても過言ではありませんでした。
ボクシングがスポーツとしての毛色を強く持っている現在においても、試合後に致命傷になるなどの大けがをすることは少なくありませんが、昔の粗暴な印象を受けやすいボクシングであったら、相当数の死者も出ていておかしくありませんでした。
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